FOREVER網走 インタビュー!

高校卒業後、網走を離れていた中島桃子さんと石栗嘉(よしみ)さん。

網走から一度離れたことによって、網走の素晴らしさに気付いた幼馴染の二人は、網走に残せる難にかをしようと話す。

「そうだ。網走でキラキラしよう!網走を盛り上げよう!」

のちに『Forever網走』を主宰することになる当時25歳の女の子2人が最初の場所に選んだのは、「珈琲屋デリカップ」。レトロな空間で、品のあるママさんがいるお店。ここから、いろんな人のいろんな夢が誕生してきたのではないだろうか。

Forever網走の原点となったこのお店で、創設時の誕生秘話や今後の展望についてインタビューしました。

吉田 よろしくおねがいします。

石栗・中嶋 よろしくおねがいします。

吉田 Forever網走はどのように発足したのか、裏話をお聞きしたいのですが…

中嶋 最初にずっと東京に住んでいた“よつちゃん(石栗)”が網走に帰ってきて、

私はその約1年後ぐらいに網走に戻ってくることになりまして。帰ってくるまでの間も、昔からの幼馴染なので何度か帰省をするたびに会っていて。会った時によっちゃんはパタラとして色んな街づくりに関わっていて、その話を聞きながら私も刺激されたのが始まりですね。

もっと網走を盛り上げていきたいよね、という話から、今の流れになってます。ちょうど(インタビューを受けている)この席で…すべてが始まったって感じ(笑)

吉田 最初は何をやろうと思ったのですか?

石栗 最初は、起業かな。

中嶋 うん。起業。

吉田 起業!?

中嶋  会社をやろうと考えていて、会社を実際に興している人に話を聞いたのですが、

ちょっとそれは難しいなと。それで次にイベントをしようってなって…おしゃれなマルシェとか・・。

石栗 起業にしてもイベントにしても、網走にいる皆が網走を楽しめて網走に居ない人が

網走を良い場所だなって興味を持ってくれるような、そういった何かをしようって。

中嶋 うん。何かをしようって…そういう感じでしたね。

メインは網走にいる若い子たちがもっと網走を好きになってもらいたいと。網走はつまらないじゃなくて、網走だから出来るっていう事をドンドン作っていけたらイイナって思いから始まりました。

吉田 二人は、札幌の学校ってどこに行ったのですか?

石栗 私は光塩学園女子短期大学っていう…栄養士の学校に行って…

中嶋 私は専門学校です。

吉田 あれ?沖縄にいたって…

中嶋 はい。札幌に進学したあと…沖縄に行きました。

吉田 網走に戻ってくる気ありました??

中嶋 最初は全然無かった(笑)

吉田 石栗さんも?

石栗 全然ない。無かった(笑)

吉田 戻ってきたいと思って戻ってきた?

中嶋 戻ってきたくて…戻ってきました!

キッカケは、おじいちゃんが亡くなった事で…家族の…ずっと家に居なかったので。

家族の時間も大事にしたいなって思ったのがキッカケです。

帰省の度によっちゃんと話をしてたら、網走もめっちゃ良いところだなって思って。

石栗 私たち元々網走離れていて。

でも、沖縄や東京や、あと和歌山や名古屋などに離れていても仲良しで。

みんなで集合して、毎年旅行とかに行って。その度に離れた私たちだからこそ

「いやぁ、網走めっちゃ良いよね!」みたいな話は良くしてた。

中嶋 うんうんうん。

石栗 やっぱり同じ地元なので、お正月とかもみんな帰るタイミングが重なって、

会った時とかに「網走のココ行こう。あそこ行こう。こうしよう。」って。

中嶋 観光客みたいな(笑)

石栗 そう!初めてそこで網走を知ろうとして…

吉田 あー!!「あんた達、どっから来たの?」「地元ですー」みたいな?!

石栗・中嶋 そうそうそうそう!そういう感じ!


石栗 私がパタラやったのもキッカケって言ってくれたように、桃ちゃん(中嶋)も

帰ってきて、一緒にやるようになったかな。

中嶋 うんうん。

石栗 むしろ、Forever網走というのも、例えば電話とかで話をしてて、

「まだ東京にいる」「沖縄にいる」っていう話の中で…。

私「私もう帰るさ。パタラやるさ。」

友「えっ!?そうなの~??」

友「え?何?一年限定?」

友「一年限定で帰るの?」

友「え、だって。辞めんの?仕事」

私「いやいや、本当。永住。永住」

友「え?Forever網走(ずっと網走に住むの)?」

私「そうそう!Forever網走だよー」(笑)って。

吉田 それでForever網走なんだ!?

石栗 そうそう、そういう風に出た感じ(笑)

で、桃ちゃん帰ってくる時も、みんなとのLINE(SNSツール)で

「桃ちゃん網走に帰る」って言うと

「えー、桃子も帰るんだー?」ってみんなで盛り上がったりして。

で、「え?いつまで居るの?」

石栗・中嶋 「いやいや…Forever網走だよ」(笑)

石栗 「まじでーー!!??」って(笑)

吉田 (爆笑)いやー、ずっとForever網走のForeverって何だろうと思ってました(笑)




吉田 私も何かやりたいって思う時があるのですが、それを実際の行動に移すのは

すごく難しいと感じていますが…。

Forever網走で行動を実行しているのはどうしてだと思いますか?

石栗 それは…間違いなく…網走の色々な団体の人たちのおかげで…

中嶋 刺激し合ってる感じ。

石栗 例えば青年会議所さんだったり、YEGだったり、色々な青年団体系が集まった

網走青年団体連合会というのがあり…それに入れてもらったんです。

だけど、やっぱり私たちの同じ学年、同じ世代の友達って「スゴイねー」って

応援してくれる人もいれば、「なにそれ?プっ。」「ウケんだけど。熱いね。」

みたいな人も絶対いて…。青年団体の人たちも同じく街づくりの活動をしていて、

街おこしをしていて、やっぱりツラいこともあると思う。

だからこそ、青年団体の方じゃ難しかったところを女の子の力で「女の子だったら、

こうこうこういう事も考えられます。女の子は、こうやって頼めます」とか、

そういう所をアピールしたら仲間に入れてもらえたというか(笑)

じゃあ、みんなでやろうって。

吉田 それは、自分たちで考えて入っていったの?

中嶋 元々、青年団体連合会の存在は知っていたので、飲み会とかで仲良くなり、

色々な話をきいて…やっぱり入りたいと思って、お願いをしました。

吉田 青年団体連合会の方って、網走が好きだって思いを応援してくれますよね。

網走のそういう雰囲気が大好きですよね。

石栗 出来たのは、何よりも私たちがずっとここで育ってきて、知っている人が

たくさんいた。「あー、どこどこのオジサン。誰さん誰さんだ」って知っていたから、

「今、私たち、こういう事やるので、お願い手伝って!」って言うと心良く

協力してくれた。

 たぶんそれが東京とか札幌とかで私たちがいきなり「こんな事やりたいです。

祭りしたいです」って言っても「何を言っている」ってなる話になると思うけど、

網走だと友達の親だったりお父さんお母さんの友達だったりの繋がりがあったから

協力してもらえたんだと思う。

中嶋 網走じゃないと出来ない。

石栗 地元ならではだよね。



吉田 ブログを読ませていただいて…「花も実もある網走」って書いてあったのが

印象的で…。網走の花、実というのは具体的になんだと思いますか?

石栗 “実”は、多分「人」だと思う!(即答)

中嶋 人でもあるし…それこそ海産物?食べ物?

石栗 今、「美味しい街、網走」ってキャッチコピーがありますよ。

景観もいい。食べ物もいい。人もいい。すべて美味しい街、網走って。

実ってそういう所なのかなーって。

吉田 自分たちも、その手伝いが出来たらステキだなって思いません?

石栗 うんうん!少しでも関わるみたいな。

吉田 この間の春カニ合戦の時は「良いな!」って思いました(笑)

中嶋 あー!!スゴイ楽しかった。

石栗 ねー。

 

 

 

吉田 網走は都会と田舎の真ん中で、私にはそれが過ごしやすい理由かなと思います。

東京へも飛行機一本で行けるし、不便さは感じなくて…。

石栗 不便だなって思った事はないなー。ただ、田舎だなって、学生時代ずっと思っていて

「何にもない。何にもない。」って思っていたけど…何も知らなかった。

学生だから知ろうともしなかった。

中嶋 学生にはね。チャリだし。車だったら近い距離も、自転車とか歩きしか手段が

無かったから。

石栗 学生には何もないかもしれないけど、大人になって気づく魅力が多い。

中嶋 うん。いっぱいある。

石栗 食べ物だったり…。学生の時、好きな食べ物はカレーにハンバーグみたいな

どこにでもあるものだけど…そういうのではなくて、海産だったり…。

こんなに美味しいっていう…。景色も学生の時は興味がなかったもの。

吉田 何か野菜などももらうとか…

石栗 あー!!うんうん。野菜も海産物もなんでももらうよね!

中嶋 おばあちゃんとか「今年、鮭取れないから、もらえないわ。今年」って(笑)

石栗 もらうのが当たり前、みたいなね(笑)

中嶋 行者菜ももらった!

石栗 もらったね(笑)BBQの時に、ジンギスカンに入れて食べたね。

もらったものをもらうこともあったり。いっぱいもらって、人にそれをおすそ分け

するのも。おすそ分けのおすそ分けが普通だよね。

中嶋 うんうん。

石栗 普通、もらったものをあげるのって失礼かもしれない。都会では。

でも網走ではもらったものをあげるのが普通だよね。

中嶋 シェアしたいよね。

吉田 あげる人も配ることを想定して多めにくれてるよね?

石栗 うんうん!絶対に消費出来ない量をくれたりする。面白いよねー。



吉田 実際に活動していて帰ってきた人とか他に居ますか?

石栗 帰ってきてるよね?続々と。網走ではなくても北海道に戻ってきた子とか。

これから夏に北海道に戻ってくる子がいたり…

吉田 きっと、元々戻ってきたいと思っていて、二人がキッカケで決断できたのでは?

中嶋 確かに、友達がいないから…。私もよっちゃんが居るから、戻っても友達いるなって

思った。

石栗 それこそ、桃ちゃんが帰ってくるまでは…結構、孤独だった(笑)

吉田 やっぱり友達がいてこその地元ですよね。

石栗 地元の良い所って。例えばどこ行っても何にもないけど、みんなお祭りとかすごく行く。

それってイベントどうこうじゃなくて、誰かに会えるからだよね。

中嶋 うん。人に会いに行く。

石栗 田舎の地元の良さって、やっぱり人なのかなぁって思いますね。

吉田 今何人くらいForever網走にいるのですか?

中嶋 全体では30人ちょっといますですけど。

網走以外の人でも網走にゆかりがあればOKなので…

石栗 網走在住メンバーは15人とか。

吉田 活動内容はどうやって決めていますか?

石栗 ほぼ二人で話し合って…みんなに発信して。四六時中じゃないけど連絡取って。

中嶋 とりあえず、思いついたら忘れないうちに連絡する(笑)

 

 

石栗 網走好きって言うのも仲間が居るから言えますよね。

一人で網走の事を発信しても、やっぱり人の目が気になるじゃないけど。

桃ちゃんが居るから出来るって思う。

吉田 お披露目会もスゴかったですね。

石栗 ああ!あれは…頑張ったね(笑)

中嶋 頑張ったね(笑)

吉田 大変だったようですね(笑)

石栗 まぁでも、大変なのはつきものだから、苦ではない。うん。

中嶋 それこそ、周りの人が協力してくれたから出来た。

石栗 本当にそう。

吉田 司会は石栗さんが?

石栗 いや、あえて私じゃなくて…メンバーにやってもらって。

メンバーもForeverの事をよくわからない。一緒に盛り上げようか協力するよ、って

来てくれたはいいけど。青年団体の方たちとなんかやってるんだなって、

不信っていうところもあったり。でも、後援で後ろについて色々やってくれてますよ、

というのをForeverのメンバーにもお披露目したかったのがあったりして。

だからあえて、「この日出席できますか?」「欠席です」ってならないように役回りを

与えて。「あなたにしか出来ないこれがあるからやって欲しい」って。

そしたら、そうやって自分も勉強してやることになったら、もっと網走を好きになってくれるし

実際にやった子たちが「本当、楽しかった。こんな事ありがとう」みたいにね、言ってもらえて。

吉田 私もLOVEあばしりで、年上の方やメンバーから様々なことを教えていただいて

成長させてもらってますね。

お二人は、そういう役割もしているってお話聞いて思いました。

中嶋 そうなっていけたらいいね。

石栗 ねー。



吉田 これからはどのように活動していきたい?

石栗 沖縄と糸満市が姉妹都市なので、そういうのもやっていけたらいいねって。

網走と沖縄を融合する何か。北と南で。

網走から沖縄に旅行って結構みんな行くじゃないですか。

でも、沖縄の人がピンポイントで網走には来ない。札幌まで、小樽とか。

中嶋 旭山動物園とか…

石栗 網走って全然ピンとこない…。だったら姉妹都市割引じゃないけど、

何かそういうのがあったらもっとみんな来てくれるのかなって。

神奈川県の厚木にしても、カナダのポートアルバーニにしても姉妹都市の所と

もっとやれたら良いよね。せっかく姉妹都市なんだから、そこでも宣伝してもらえるチャンスだし。そういう事が出来たらなって計画中。しかも、中嶋さんはずっと沖縄に住んでたし。

中嶋 沖縄の同級生とか、下の子は網走がどこかも分かんないし。

場所とかも、分かんないし。糸満の子なのに網走と姉妹都市の事を知らない。

そういうのもあって。

石栗 でも、桃ちゃん言ってたけど…沖縄の子は地元にすごい誇りをもってて…。

なんか沖縄独特の世界観とかもあると思う。島だから、やっぱり離れてるからなのか。

中嶋 本当、地元愛がすごい。ビックリした。

吉田 地元愛がすごい人に会うと、ふと我に立ち返って

「じゃあ、私はどうなのだろう?」と思いません?

中嶋 うんうん!思いました。

吉田 では、それが…次に考えているForever網走の大きな事?

石栗 そう。大きな事。今年一年は、月に1回、例会っていうものを開いて、

Forever網走を告知するために、広く知ってもらうために月一回何かやるという、宣伝の一年。

吉田 それはメンバーを増やすための宣伝?

石栗 いえ、とにかく網走を好きになってもらいたい。

私たちを通して(網走を)いいなって思ってもらえればいいなっていうのと、

若い女の子たちがこうやって頑張ってるところを知ってほしいっていう。

中嶋 メンバーにも熱に差があるので、会全体を盛り上げていきたいってものある。

石栗 来年は、事業じゃないけど…。沖縄と網走を盛り上げるものをやっていきたいな。

中嶋 挟み込む。北と南から…網走を挟み込む、みたいな(笑)

石栗・吉田 (笑)

吉田 じゃあ、海外にも!?(笑)

石栗 ねー!カナダ支部とか言って(笑)それはこっちで儲けられるようになってからだね。

中嶋 (爆笑)

石栗 学生時代、桃ちゃんも私も沖縄とかカナダとか…

吉田 えっ!?カナダ行ったことあるの?

石栗 私は、中学の時にポートアルバーニとの姉妹都市交流で。

交換留学っていうので、今もやっていますよね。

私の時は人数がピークで100人ぐらい行って、1週間ホームステイして、

あっちの学校行って。桃ちゃんも行ったよね?

中嶋 小学校でね、ポートアルバーニ行って。中学校で沖縄も行った。

石栗 沖縄もね。交換留学みたいな。

吉田 そういうのがあるのですね。

そうすると、他にも行ったことある人が網走にたくさんいるということですね!

石栗 まさに一緒に行ったメンバーとかも居て…。

友達のママも応援してくれたりする。そういうのも励みになったりする。

吉田 では、二人は今後もForever網走でずっと活動を続けていく?

石栗 色んな形になっていけば良いなって思う。

毎年変わり映えしない、何月は絶対これやって…ではなくて、変化していって、

続けることが大事だから。そういえば昔、発足してそうだったねって、団体にしたい。

違う形になっていって、ああそうやって発足したのが今こうなっているんだって、

10年後になっていればいいかなって。これから、桃ちゃんも私も違う色々な道に進んで、

女性企業家がいっぱい誕生していく姿もいいかなって。

ある方に「若い女性版商工会議所のように、若い経済人になってく姿も良いよね。」って言われて。

それイイね!!みたいな(笑)

中嶋 ね(笑)

 


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同じ1988年生まれの同士、和気あいあいとインタビューさせていただきました。

最初はお互いにガチガチに緊張していて、どこか言葉も可笑しかった3人。

しだいに打ち解けて、リラックスして話が出来ました。

これからも、それぞれの団体で網走を盛り上げていきたいと思っております。


(担当:吉田)